3つの海外投資詳細まとめ
国内の銀行の普通預金や定期預金に預けても利息が少ないので、大きくお金を増やすのは難しい状況です。
そこでお金を増やす方法の1つとして挙げられるのが海外投資ですが、海外投資の初心者にとってはどのような商品があるのかすらわからない人も多いでしょう。
そこで、海外投資にはどのような種類があるのかについて紹介します。
海外投資信託
海外投資信託とは、複数の投資家から集められたお金を海外の株式や債券などで投資・運用する商品のことです。
運用自体はファンドマネージャーが行い、その損益によって利回りが決まります。
個人投資家の場合、海外の株式などへの投資は情報入手や分散投資が困難なため手を出しにくいケースが多いです。
さらに海外の債権は取引単位が大きいため、あまり個人向きではありません。
それに対して海外投資信託は、投資信託自体に様々な金融商品が含まれているので分散投資ができます。
また、いろいろな種類の海外投資信託があるので取捨選択がしやすいため、個人取り引きよりも手が出しやすい印象を持たれることが多いです。
また、日本の投資信託は購入手数料や口座保管料が高い場合が多く、それで収入を得ているので証券会社や銀行のリスクは低いです。
そのため、顧客の利益ではなく会社の売りたい商品を勧める場合があります。
しかし、海外投資信託は手数料が安く運用実績が悪ければ販売元も大損をするためにファンドマネージャーは熱心に運用してくれます。
よって、優れたファンドマネージャーにめぐり会えたら運用実績は比較的安定する可能性が高いです。
海外投資信託は世界各地にありますが、手軽に購入したいのであれば購入先はシンガポールか香港が良いでしょう。
なぜなら、これらの国は投資の自由度が高いからです。
また日本から近いので時差が小さく、リアルタイムで情報を入手しやすいです。
さらに、可能性は少ないですが大きなトラブルがあった場合に現地へ出向きやすいという面もあります。
そしてシンガポールや香港は投資の運用益が非課税であるため、世界各国の金融機関が集まっています。
他には、香港は個人情報を流出すると懲役刑になるため顧客保護の観点からも安心です。
海外積立投資
海外積立投資とは5年から30年といった長期投資が前提となっています。
そして、毎月一定の金額で買い付けて運用期間が終わると時価総額分のお金が返還されます。
海外の保険会社や信託会社で口座を作り、クレジットカードや口座引き落としで毎月2万円から積み立てをします。
200くらいのファンドの中から、5から10銘柄ほどのファンドを独立系ファイナンシャルアドバイザーが選んで分散投資します。
また、保険や利回り保証がついていたり、INDEXと連動するといった商品もあります。
保険が付いていると、契約者が死亡した場合に保険金が給付されます。
特徴としては利回りが高く、配当金に対して税金がほとんど掛からないか非課税である場合が多いです。
また、金融庁で認可された金融商品しか販売されない日本の積立投資と比べて海外はファンド数が多く、商品の種類も幅広いためいろいろな商品の中から投資先を選ぶことが可能です。
さらに、積立投資は投資で得た利益を使って投資をし続けるという複利運用を行っているため、積立金だけではなく利益にも利子が付きます。
海外不動産
不動産投資は、家賃収入などのインカムゲインと不動産価格上昇による売買差益であるキャピタルゲインによって利益が得られます。
そのため、海外不動産は特に人口増加率や物価上昇率が高い新興国のものが人気です。
また、不動産投資においては減価償却によって節税効果がある場合があります。
購入をする場合は、日本の大手不動産会社が開催する海外不動産セミナーに参加して説明を聞いてから買うか、現地の海外不動産会社や海外投資に詳しいファイナンシャルプランナーに依頼をします。
ただし、国内と比べると海外不動産は情報入手が難しいため購入の判断もしづらい場合が多いです。
また、為替リスクや日本との法規制の違いなども考慮しなくてはいけません。
インカムゲインは今後の高い経済成長が予測されるアジアの新興国などを中心に、人口増加で住宅需要が増えたり所得や物価が上昇することによって長期的な家賃収入の増加が見込まれます。
キャピタルゲインは、人口増加と経済成長が共に続くであろう国では住宅価格の上昇も見込めるので高い収益性が期待できます。
経済成長という観点で人気があるエリアはフィリピンやマレーシアやシンガポール、あとはタイやカンボジアなどです。
安定性という観点であれば、ハワイや北米などが人気です。
海外投資は信頼できる購入先がポイント
海外投資は日本の商品に比べて利益が高い場合が多く、将来の資産形成の面で大変魅力的な商品です。
しかし、商品自体が海外にあるため国内投資と比べると情報収集が難しく、判断に悩むことがあるかもしれません。
そのため優秀なファンドマネージャーを探し、相談をしながら慎重に商品を選びましょう。
そうすることで、リスクヘッジをしつつ長期的な資産運用が可能になります。